岡山市に移住・定住するための情報サイト
おかやま生活 安全・安心・幸せ・どんぶらこ
文字サイズ
  • メールマガジン登録
  • LINE友だち追加
  • インスタグラムをみる
  • Facebook
おかやまぐらし相談センターへのお問合せ
東京 0120-936-751 大阪 0120-936-708
岡山市おかやまぐらし推進室へのお問い合わせこちらからお願いします
お問い合わせフォームへ

HOME>岡山弁講座

岡山弁講座

岡山市への移住を検討されている方で、これまで岡山にまったくゆかりのなかった方にとって気になることの一つが、方言ではないでしょうか。このページでは「岡山弁」の基本的な単語と文法をご紹介します。

内容監修青山融
1949年岡山県津山市生まれ。元『Osera』編集長。独自に岡山弁の研究を行い、映画『バッテリー』『釣りバカ日誌18』や『でーれーガールス』での方言指導をはじめ、各種メディアへの出演や講演など幅広く活躍。著書に『岡山弁JARO?』がある。

単語編

でーれー、ぼっけー、もんげー

桃太郎のお供?

「岡山といえば桃太郎。岡山市内を歩いていると、お供の「いぬ」、「さる」、「きじ」を連れた桃太郎の像を見かけることも多いのではないでしょうか。

ところで、岡山弁では「帰る・去る」を「いぬ」と言います。
「さる」=「いぬ」ということは、岡山弁では桃太郎のお供は「いぬ」と「いぬ」と「きじ」である、と言えるかもしれません(?)

文法編

単語の次は文法です。これをマスターすれば、岡山弁がしゃべれるようになるかも?

連母音の変化

元の言葉 岡山弁
どえらい でーれー
太い ふてー
長い なげー
暑い あちー
寒い さみー

連母音の変化は、岡山弁の入門編ともいえます。これをマスターすればだいたい岡山弁らしくなります。

「あい(ai)」、「あえ(ae)」、「えい(ei)」、「おい(oi)」、「おえ(oe)」は一括して「えー(e-)」に変化します。例として、「どえらい(doerai)」は「でーれー(de-re-)」に、「太い(futoi)」→「ふてー(fute-)」に、「長い(nagai)」は「なげー(nage-)」に、等々。

「うい(ui)」だけは「いー(i-)」に変わります。したがって「暑い(atui)」は「あちー(ati-)」に、「寒い(samui)」は「さみー(sami-)」に変化します。

丁寧な命令形

元の言葉 備前 備中 美作
見なさい みられー みねー みんちゃい
来なさい こられー きねー きんちゃい
帰って
おきなさい
いんど
かれー
いんど
きねー
いんど
きんちゃい

丁寧な命令形(「~しなさい」という言い方)は、岡山県内でも備前・備中・美作の各地域で異なります。たとえば「見なさい」は順に「みられー・みねー・みんちゃい」と言い、「来なさい」は「こられー・きねー・きんちゃい」となります。岡山市は旧備前の国の中心ですから、丁寧な命令形は「見られー・来られー・食べられー」などと言います。

単語編で紹介したとおり、「帰る・去る」の岡山弁は「いぬ」ですから、「帰っておけ」は「いんどけー」となります。これを丁寧にして「帰っておきなさい」という場合、岡山市では「いんどかれー」と言うわけです。ちなみに備中地域では「いんどきねー」、美作地域では「いんどきんちゃい」です。岡山市内では「いんどかれー」のほかにも「ほっとかれー(放っておきなさい)」や「いっとかれー(行っておきなさい)」などなど、ひんぱんに「カレー」が聞こえてきますよ。

なお、美作地域は「しんちゃい・きんちゃい・たべんちゃい」というふうに「チャイ」が出てきますし、岡山県内全体で「何」は「なん」と発音します(たとえば「何から何まで」は「なんからなんまで」です)。備前でカレー、美作でチャイ、全域でナン。岡山県人はインド料理が大好きなのかも(?)