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HOME>移住者インタビュー>気候の良い岡山で、「農とともにある暮らし」を楽しむ日々。 自然農の魅力を伝え、出会った土地と人に恩返しをしていきたい。

勅使河原克利さん
勅使河原克利さん
出身地:宮城県
現住所:岡山市北区
移住年:2011年
年齢:57歳
家族構成:5人(本人、妻、娘2人、息子1人)
職業:農業
  • 岡山市北区
  • 50代
  • Iターン
  • 自営業
  • 家族移住

移住までの流れ

  • step1
    東日本大震災を機に移住を検討
  • step2
    岡山市の市営住宅へ一時入居
  • step3
    縁あって現在の住まいに転居。岡山市中心部で仕事をしながら農業を始める
  • step4
    農業をメインに、移住者支援や地域活動を行う

移住者インタビュー

気候の良い岡山で、「農とともにある暮らし」を楽しむ日々。 自然農の魅力を伝え、出会った土地と人に恩返しをしていきたい。

移住後の生活の変化について教えてください。 
2011年の東日本大震災をきっかけに岡山市へ移住し、早いもので10年近く経ちました。現在は岡山市内の山間部にある農村地域で、農業をライフワークにしながら家族5人でのんびりと暮らしています。
 
岡山に来てから農業への興味が深まり、自分でお米づくりがしてみたいと強く思うようになりました。そこから移住後の暮らし方が大きく変わりましたね。最初は市営住宅に3年ほど住んでいましたが、ご縁があって今の古民家を借りられることになりました。しばらくは岡山市中心部でマッサージ師として働きながら、家の近くで無農薬のお米づくりをするという生活を続けていましたが、1年ほど経った頃に右手を骨折。仕事ができないという状況に直面して、「これは『農業1本でやっていけ』という神様のメッセージかもしれない」と思いました。
 
もともと自給自足の生活に憧れがあり、その頃は妻も調理補助の仕事を始めていたので、思い切って農業を中心とした働き方にシフトしようと決意。怪我をしたことが、やりたいことに専念するための道筋になりました。
 
現在の暮らしについて教えてください。
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自分の農地と近隣の田畑を管理させてもらいながら、お米づくりを中心に麦、大豆、野菜などの作物を無農薬で育てています。家は昔ながらの古民家で、庭先では犬やニワトリなどを飼っています。この家に来て間もない頃は2反ほどの田んぼを管理するだけで精一杯でしたが、今は手掛ける農地も5倍以上に増え、お米や野菜、卵などはほぼ自給自足でまかなえるようになりました。育てた大豆を使って味噌づくりするのも楽しみの一つで、2019年には移住支援や地域活動を通じて知り合った方に味噌作りを教える「味噌しょうゆの会」を発足。大豆ができる冬の時期に、地域の施設を活用したワークショップ的な活動を行っています。
 
農業の他にも、アルバイトをしながら地域活性化への取り組みに参加したり、移住者支援団体「(一社)おいでんせぇ岡山」の運営メンバーとして活動したりと、岡山市や地域と積極的に関わっています。里山ならではの自然と人の温かさを感じながら、農のある生活を楽しんでいるところです。
 
 
住んでみて感じる、岡山の魅力は?
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多くの移住希望者の方がおっしゃるように、岡山の気候の良さは大きな魅力だと感じています。温暖で安定した気候は作物が育てやすく、農業を始める上では有利な面が多いのではないでしょうか。海と山に囲まれ、街にいても豊かな自然や食の恵みが手の届く距離にある。街の暮らしと田舎の暮らし、両方が味わえるバランスの取れた土地だと思います。
今も岡山に住み続ける理由を教えてください。 
この生活がとても楽しくて、他の土地に移るという考えは浮かんできません。農作業や田舎暮らしは大変な面もありますが、今は自給自足の夢がやっと形になったところ。農業を通じて自然や土地と共に暮らしていると、街の生活よりも年月のサイクルが長く感じます。まだまだやりたいことも楽しみも尽きませんし、思い描いていたことができる土地だからこそ、毎日がとても充実しています。
 
私の住んでいる地域は昔ながらの農村集落で、家の周囲には山里の美しい風景が広がっています。地域には「この自然を守りたい、後世に残したい」という強い思いを持った方が多く居て、ご近所の農家さんも親切で穏やかな人達ばかり。この家に来るまでは機械を使った農業の経験がほとんど無く、草刈り機を使うのも初めてでした。それでも、地域の方にアドバイスをいただきながら何とかやってこれました。土地と人のご縁に感謝し、支えてもらった分、ここでの暮らしで恩返しがしたいと思っています。
 
将来の展望、今後の目標や夢を教えてください。
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「(一社)おいでんせぇ岡山」の支援活動では、交流の場づくりとして田植え実践をはじめとするさまざまな農業体験の機会を設けてきました。今後も自身が経験してきたことや自給農業について教えていきたいですね。技術を指導するというよりも、私なりのやり方を通じて「こんな私でもできるんだから、あなたにもできるよ」ということを伝えたい。農業に対する不安や敷居の高さを取り払い、一緒に農業の楽しさを経験してほしいと思います。
 
コロナ禍では人を集めるのが難しい状況でしたが、中学生の娘2人が農作業を積極的に手伝ってくれるようになりました。稲刈りや天日干しでは2人分の作業をこなしてくれるので、我が家にとって本当に頼りになる存在です。長女は農業高校への進学を希望し、次女も動物の世話を楽しんでいる様子。今の暮らしに即した夢ややりがいを持ってくれているのは、私としてもうれしい限りです。
 
これから移住される方へのメッセージ・アドバイス。
理想の移住先を見つけるためには、その土地の地域性について知り、そこでどんな生活を送るのかをイメージしておきましょう。もう一つ大事なのが人との関わり。慣れない土地だからこそ、地域の人達の助けが大きな支えになることも。自分の求める暮らしを大事にしつつ、人との出会いやコミュニケーション、地域に溶け込む姿勢を持つことも必要不可欠です。
 
「(一社)おいでんせぇ岡山」では、移住を検討されている方の相談を受け付けています。就農に関する相談も歓迎していますので、一緒に取り組みながら農業や岡山の魅力を知ってもらえたら。興味があるけど一歩が踏み出せないという方に勇気を与える存在になれたらと思います。

▼勅使河原さん 前回のインタビューはこちら
自然の豊かさ、人やモノとの出会いを大切に暮らす日々。お米づくりに興味のある方はぜひご一緒に。
https://okayama-life.jp/cgi/web/index.cgi?c=interview-zoom&pk=40

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